草市 潤(Jun.Kusaichi)
1918年(大正7年)10月佐賀県生まれ。歌人・随筆家。
苦い思い出は綴り方の時間。父が世に知られた歌人であることに困惑したのはその少しのち。今は専らその父「中島哀浪」のことを書く。
物事を見通す鋭い視点と心和ませるユーモアで多くのファンを持つ氏は、佐賀弁を織り交ぜた軽妙な文章で淡々と日々のことを綴り続け、佐賀が誇れる素晴らしい文化人のひとり。
また、著書の挿絵にも自らの作品が多く、味わい深い作風はファンを魅了する。
「やくたいもない話」「卵と無花果」「下駄供養」「顎の話」の随筆集や、「庭」「父の家」「冬至粥」「垂直的人間」といった歌集ほか、その著書は多数。
「ギャラリー憩ひ」の看板文字は、草市潤氏によるもの
2007年10月「憩ひ」にて絵画の個展を開催